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Q 2022年10月の法改正は何があるのでしょうか?

こんにちは。
2022年10月にいろいろなことが変わりますね。
社会保険、労務周りも様々なことが変更されます。

ここにトピックをあげましたのでご確認が必要な方はお読みください。

<主なトピック>
・(育児介護)育児介護休業法の改正(産後パパ育休など大幅な改正)
・(社会保険)短時間労働者に対する健康保険、厚生年金保険の適用の「特定適用事業所」の変更
・(社会保険)短時間労働者の適用の要件変更

(1)(育児介護)育児介護休業法の改正(産後パパ育休など大幅な改正)について
これは言わずもがな、大幅な変更となります。
規程の一つ一つを変更するというよりは、大幅に改定をしてしまった方が早いかもしれません。
参考になる資料はこちらです。

育児・介護休業法改正内容の解説
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000909605.pdf

まとまっている厚生労働省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html

厚生労働省の公表している規程例
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/000103533.html
上記サイトから、「 09 育児・介護休業等に関する規則の規定例 」を参照

(2)(社会保険)短時間労働者に対する健康保険、厚生年金保険の適用の「特定適用事業所」の変更についてです。
今まで、短時間労働者の方については、正社員の4分の3以上勤務する場合は、社会保険の適用になりました。
ですが、4分の3を満たしていなくても、以下の要件を満たした企業であれば適用の対象になっていました。

・1週の所定労働時間が20時間以上であること。
・雇用期間が継続して1年以上見込まれること。
・月額賃金が8.8万円以上であること。
・学生でないこと。
・特定適用事業所(従業員500人以上)又は労使合意により適用拡大の申し出をした企業

この、500人以上という点が2022年10月~変わりました。

・1週の所定労働時間が20時間以上であること。
・月額賃金が8.8万円以上であること。
・学生でないこと。
・以下のいずれかの適用事業所に使用されていること。
(1)特定適用事業所(※)ここが常時100人を超える企業に引き下げられました。
(2)労使合意により事業主が適用拡大を行う旨の申出を行った特定適用事業所以外の適用事業所(国または地方公共団体の適用事業所を除く)

(※)また、令和6年10月1日からは、さらに常時50人を超える企業にまで拡大される予定です。

詳細はこちらです。
https://www.nenkin.go.jp/faq/kounen/tekiyoukakudai/tanjikan/shutokuyouken.html

ここで注意点です。常時〇〇人以上とありますが、厚生年金の被保険者数が●●人以上であるという点が注意です。
つまり2022年10月で常時100人を超える企業が特定適用事業所ですが、厚生年金の被保険者が100名を超えているか?が分かれ目です。
超えている企業は、年金事務所から「特定適用事業所該当事前のお知らせ」という書類が届いているかと思います。
詳細はこちら
https://www.nenkin.go.jp/faq/kounen/tekiyoukakudai/tokuteitekiyou/oshirase.html

まずはこのお知らせが到着しているか?
確認をしてみることをお勧めします。

(3)(社会保険)短時間労働者の適用の要件変更
今まで、2か月以内の期間を定めて使用される従業員は、2か月を超えたときから社会保険の対象となっていました。
これが2022年10月から変更となり、2か月以内の雇用契約であっても、期間を超えて雇用されることが見込まれる場合には、最初から被保険者になることになりました。

具体的には、2022年10月~2か月の雇用契約であっても、更新の条件で「更新することがある」とされていれば
「期間を超えて雇用されることが見込まれる」ため、10月から社会保険の対象となります。
この点が注意となります。

このリンクがこちらです。
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/tekiyo/jigyosho/20150518.html

さらに、2022年9月から2か月の契約期間で、更新することがある、という場合はどうなるのでしょう??
これは、法律の施行が2022年10月からなので、遡及はせず、2022年10月から社会保険の適用となります。(変わり目の時期は注意ですね。)

10月はいろいろ変わる時期と思います。
情報のアップデートが必要ですが、励んでいきたいですね!

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